実施日/ 2002年3月8日(金)〜10日(日)
会 場/ 飛騨・世界生活文化センター


 温故知新をテーマに、民話・昔話をはじめとする心に響く物語「メルヘン」と新しい文化「アニメーション」の融合を目指しながら、物語の持つ力とアニメーションの素晴らしさを、国内外へ発信する中部地域初の映像祭としてスタートした『飛騨国際メルヘンアニメ映像祭』。

 2002年3月8日から10日までの3日間、飛騨・世界生活文化センターで開催された『プレイベント』は、7,000人以上の来場者を数え、上映作品やイベントによっては立ち見の観客も出るなど、大盛況の内に幕を閉じました。

 飛騨・世界生活文化センター内の「飛騨芸術堂」「ミニシアター」「大会議室」3つの施設を中心に作品上映をはじめ様々なイベントがおこなわれました。

 



飛騨芸術堂
500人を収容する飛騨芸術堂では、メインイベントとして「アニメーション上映会」や「ライブトーク」がおこなわれました。

<アニメーション上映会>

8日の前夜祭で特別上映された、スティーブン・スピルバーグ率いるドリームワークスのCGアニメーション、「シュレック」をはじめ、1982年に高畑勲が監督した「セロ弾きのゴーシュ」、次世代アニメーションの旗手として注目を集める片渕須直監督が8年の歳月をかけて作り上げた「アリーテ姫」、名匠小松原一男が作画監督を務めたハートフル・ファンタジー「ユンカース・カム・ヒア」、北欧の<スタジオ・ジブリ>とも称されるスワン・プロダクションが手がけた「とび☆ウォーズ」など、国内外の名作や話題のアニメーション映画が上映されました。

<ライブトーク>

パート1では、梶原 拓 岐阜県知事、李 龍培 韓国漫画・アニメーション学会副会長、石腰保昭 宮川村村長、渡辺文雄 飛騨世界生活文化センター館長が、映画祭への期待や展望、漫画・アニメーションを通しての地域活性や産業振興について盛んな意見を交わしました。パート2では、日本アニメーションの正統を引き継ぎ、次世代の旗手として熱い期待を集める片渕須直監督が「アリーテ姫」の魅力を熱く語りました。パート3では、作家のC.Wニコルさんが、ご自身が原作のアニメーションで、当日上映された「風を見た少年」に込めたメッセージや、世界の伝説や自然環境について熱い思いを語りました。 パート4では、童話作家の岸田衿子さん、女優の岸田今日子さん姉妹と、福音館書店の名編集長で現在は童話作家の斉藤惇夫さんが、もの語りの魅力について語り合いました。



ミニシアター
ミニシアターでは、主に短編を中心とした国際色豊かなアニメーション作品の上映と併せて、アカペラコンサートから昔話の語り聞かせまで様々なイベントがおこなわれました。

<上映会>

「世界のベストアニメ」では、アートからファンタジーまで、海外の良質なアニメーションを、「韓国のアニメーション作品」では、当映像祭のゲストとしてお迎えした李龍培監督作品はじめ4編を紹介しました。
また、昔話の味わいや物語の面白さに溢れた作品もピックアップ。越後の昔話を扱った「あったてんがのう」や韓国の昔話を扱った「三年とうげ」、斉藤隆介の名作童話をアニメーション化した「モチモチの木」などを上映しました。

<アニメソング・アカペラ・ミニコンサート>

女子中高生のファンをはじめ、会場から人があふれ出すほどの人気を博したのが、テレビのバラエティー番組で注目を集めていた富山県在住のアカペラ・グループ、「バカ安」のアニメソングコンサートを実施。「宇宙戦艦ヤマト」や「ガッチャマン」など、なつかしのアニメソングが美しいハーモニーで披露されました。姉妹と、福音館書店の名編集長で現在は童話作家の斉藤惇夫さんが、もの語りの魅力について語り合いました。

<飛騨ツクネル工房「飛騨のむかしばなし読み・語りの会」>

飛騨地域の昔話の発掘と、語りの文化の再発見に取り組む「飛騨ツクネル工房」が読み語りステージをおこないました。語りの名手としても知られる岸田今日子さんによる飛騨の昔話の朗読や、童話作家の岸田衿子さん、斉藤惇夫さんを交えての意見交流会などもおこなわれました。 会場の子供たちが、「もの語り」にじっくりと耳を傾ける姿が印象的でした。



大会議室
大会議室では展示・体験イベント会場として、「アリーテ姫」原画展、アニメーション・ワークショップを開催しました。


<「アリーテ姫」原画展>

作品上映や片渕須直監督のトークショーと併せて「アリーテ姫」の原画展を開催。50点以上の原画に加えて、模型や絵コンテなどの貴重な資料を展示しました。1本のアニメーション映画ができ上がるまでのきめ細かい作業や膨大な資料、そして作品世界の奥深さに触れ、じっくりと時間を掛けて廻る来場者が多くいました。


<アニメーション・ワークショップ>

専用のソフトを使ってパソコン上で本格的なアニメーションの製作が体験できる「コンピュータ・アニメーション」ワークショップや、アニメーションの始まりとも言われる「ソーマトロープ」や「フェナキスティスコープ」などを製作できる「アニメーションの原型」ワークショップなど、家族連れを中心に大変な賑わいを見せていました。



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